「PRP注射と、ヒアルロン酸はどちらが良いのか?
ボリュームアップという点では、ヒアルロン酸注入とPRP注射は同様の効果がありますが、根本的に作用メカニズムが異なります。今日はその違いに着目し、わかりやすく解説してみたいと思います。
PRP注射
Beforeシワのある肌構造
シワが影になり目立つ状態
After肌の構成要素が再生
肌再生により、肌密度が増し、シワが消えて美肌に
PRP注射は再生医療のため、自分の肌自体が美肌に生まれ変わり、周辺部位とも自然に調和します。当院では、施術にあわせ医療用成長因子(FGF)を微量配合しております。
ヒアルロン酸
Beforeシワのある肌構造
シワが影になり目立つ状態
Afterシワを押し上げた肌状態
衰えた皮膚をヒアルロン酸で内側から持ち上げている
ヒアルロン酸は肌の凹みなどに注入し、ボリュームアップさせる治療です。内側から膨らませたことで、肌のハリは回復したように見えます。
PRP注射
自己血液から
作製した液状物質
PRP注射は自己血液から作製する液状のため、おでこのような、面に対しても均一に広がり、凹凸になることがほぼありません。
ヒアルロン酸注射
硬さのある
ゼリー状物質
額ヒアルロン酸注射の注入例
額はヒアルロン酸注入が 難しい部位です
※他院修正をしたいと相談に来られた患者さまヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸は硬さのあるゼリー状のため、面に注入すると、注入時のみならず吸収時に、凹凸になるリスクがあります。
PRP注射はご自身の肌が再生するため、効果の持続期間は3年と非常に長くなります。
ヒアルロン酸は一般的に、効果の持続期間は半年から1年と言われております。
PRP注射
どの部位でも自然に美しくなじんで、治療した周辺部位もお悩みを解消
ヒアルロン酸注射
皮膚の薄い部分ではヒアルロン酸が透けて、見えることがあります
ヒアルロン酸粒子による、
失明や皮膚壊死のリスク
PRP注射は、注入時は液体成分のため、失明や皮膚壊死のリスクはありません。
ヒアルロン酸粒子による動脈閉塞は、失明や皮膚壊死のリスクとなり得ります。
まとめ
ここまで解説したように、ヒアルロン酸注射とPRP注射は、「へこみを埋める」という効果は共通していますが、皮膚への作用や長期的な変化、また注入時のリスクなどが全く異なります。
当院では、以上のような考えに基づき、ヒアルロン酸治療は行わず、PRP注射を重要治療と位置付けています。